2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

受け取った小冊子を見るとずいぶんしおれていた。長い間誰にも受け取ってもらえずに中空を行ったり来たりしていたのだろう。僕がこうやって手を伸ばさなかったらどうなっていたことかと感慨深い。小冊子を配っていた人の「ありがとうございます!」という声…

盗作について

最近小説の世界にも盗作が盛んになったようだ。仮にもプロであるならば、盗作などというリスキーな行為はやってはいけないどころか、やるはずのないことだ。自ら作家生命を喪失させる爆弾の種を植え付けるはずがない。だが結果として盗作を認めてしまってい…

写りこまないもの

名もなき路上ギター弾きが歌うたいのバラッドを歌っている。遠くから子供の奇声や雑踏が混じる。歌声をさえぎるように犬がほえる。聞いているこちらがしらけそうになる。しばらくして曲が終わると、拍手が聞こえてきた。あんまり閑散としているのでほとんど…

満員電車はチートシートに限る

加藤周一「読書術」に通勤電車と読書について興味深い記述が。都会では通勤片道一時間や二時間の電車移動はざらで、そうすると年間トータルで約一ヶ月間丸まる電車内で生きていることになる(もう哀れでならないのだが)。これを有効に使わぬ手はないが、さ…