2010.08.17 01:03

同卓した三人の特徴はバラバラだった。遊び人風の中年。年老いたサラリーマン。水商売風の若いスーツ。平日の夜中に雀荘に来るだけあって、腕は五分五分だった。一瞬の気のゆるみが致命傷になる。東三局中盤、スーツからリーチがかかった。荒川智則の手はスーアンコーイーシャーテン。降りる気はなかったが聴牌もしないだろうなと思っていた。スーツはなかなかつもれず、とうとう荒川智則聴牌した。追っかけリーチ。3巡ほどして、親のサラリーマンが鳴きを入れた。荒川智則のツモがスーツにずれる。次巡、スーツがつもった。マンズの6。荒川智則の上がり牌でもあった。サラリーマンが鳴かなければ、荒川智則はスーアンコーをあがっていた。荒川智則は運命を感じる。麻雀の神様にやっと会えたと思った。