2010.08.16 20:30

久々の秋葉原だった。電気街口への道を間違えて苦笑する。駅から出ると、そこかしこにそれ系の人がいて、渋谷とは違った感じが楽しい。太ったオタクのような人たちが、名刺交換のようなあいさつをかわしていて、オタクの中の尊敬序列は不思議でならないと思う。萌え萌えな声をふりまくメイドが街頭で客寄せをしている。ツクモはまだ営業していた。パーツショップはひとつでも多く生き残ってもらいたいものだ。荒川智則は適当な店に入り、MacBookを購入した。妻が娘のためにとっておいた婚前貯金に手をつけたのだ。荒川智則は購入したMacBookを封もきらずにソフマップ本館の方角へ向かう。その裏がリナックスカフェだ。カフェは適度に混んでいる。オレンジジュースを頼んで席につく。やってみたかった「リナカフェなう」というtwitterへの携帯からの書き込みを終える。店内を見渡す。確かに技術者らしき人たちが交流している風景がある。電源のある席に移動し、MacBook開封する。セットアップしたが、ここには契約している無線Lanの環境がないのでネットに接続は出来ない。シェルを立ち上げていじりながら店内を見渡す。それなりに男女比率は均等だった。男も女も、いくつかのグループが出来ていて、楽しそうに時々技術用語が飛び交うのがこっちへも届く。年齢層も様々で、ちゃらちゃらした若いのから、年代ものそうなしぶいおじさん技術者から、結構かわいげな女の子まで、いろいろいる。楽しそうに歓談している姿を見ながら、強い違和感を感じていた。技術者として自分のレベルを上げるために、いろいろなコミュニティに参加して、様々なレベルの高い技術者と交流することは有効だ。でもそのためには、どうして人間的なコミュニケーションというやつが前面に出てくる。歓談している技術者たちは、技術者としてではなく素の人としてコミュニケーションしているように見える。だんだん馴れ合いのように見えてくる。その瞬間思い出した。そうだ、荒川智則は馴れ合いが大嫌いだった。調子にのって週末の勉強会に参加申し込みしたのを後悔していた。帰ったらキャンセルしようと思った。