ここ2週間ミステリーばかり読んでいる。一週間に6冊と明らかによくない兆候で、現実逃避しているのだ。昨夜も妻に「俺は営業をやろうと思う!」と言うと絶対に無理だから悪いことはいわないからやめておけとたしなめられた。
営業以外に出来ることがあるなら営業はやるべきではない。なぜならとても辛い仕事だからと。成果が出せないとたちまち罵声を浴びせられる。休みの日もお客さんやらとゴルフに付き合わされる。24時間が仕事になってしまう。営業が天職の人間は確かにいる。そういうのでない限り死屍累々だと。かようであった。
そりゃあ俺が営業なんか出来るわけないのは俺が一番知っているわけで、しかし自分に絶対にやれそうもないことにチャレンジする方が男らしいじゃないかと思う。男らしく生きておればたとい死んでも男らしかったわけで。これも逃げなのかしら。
あと数ヶ月もすれば27歳になる。若葉は風にけぶって気がつけば木枯らしの運搬路に立つている。焦っている。心臓が握りつぶされそうだ。アラフォーの子どものいない女性と同種の恐れを感じている。私は成長しているだろうか。私はがんばった。しかしこの三年の結果は何か。この程度の成長しかないならもう無理ではないか。この先生きていたって一線を越えることはないのではないか。男だって辛いのだ。子どもを産み落とせる男は非常に少ない。