初めて酔って吐いた

チームの飲み会があって、メンバーは内向的な奴ばかりなので俺ばかりしゃべっている。発泡酒を2杯飲んで、焼酎ロック3杯目辺りから呂律が回らなくなってきたぞと思って、ちょっとトイレに立ってびっくりしたが、足がまともに動かなくなっていた。トイレに座り込んだが最後、もう立てる気がしない。このくらいで酔うのはおかしいから、多分しゃべってて気分が良くなってたのが原因か。なんとかテーブルに戻ると、傍目にも動きがやばかったようで、とりあえず二次会に行って座って休むようにと言われる。年長者の人がズボンをひっぱって支えてくれてなんとか歩けた。二次会のテーブルにつっぷしてしばらくすると、急に胸にこみ上げるような気配があったので、トイレでも行くかと這うように向かうが、途中でえずき出してしまい、空っぽの水みたいなのが口の中に溢れたと思った次の瞬間、さっき食べた料理を吐いてしまった。服にも大量にかかった。店の廊下のど真ん中だったが、あまりにも具合が悪くて恥は感じない。店員さんが介助してくれてなんとかトイレに駆け込む。トイレの便座は下がっていたが、上げる間もなく追加で吐く。便座に大量にかかってしまい、こりゃまずいとトイレットペーパーを取り出して拭こうとしたがすべらせてしまい便器の中に落ちた。拾い上げて手洗いの所に放り込む。店員さんに言ってトイレットペーパーを持ってきてもらい拭く。俺のあとにここに入る奴はかわいそうにと十字を切る。反吐も血もあとには残らないものなのだ。さらにしばらく便座に座り込んだあと吐いたせいか少し楽になったのでトイレを出ると、かわいそうな待ち客が後ろ向きに立っていた。ずいぶんトイレを占領してしまった申し訳ない。振り向いた待ち客は同僚だった。申し訳ない。テーブルに戻ることも出来ずに座敷の上がり口でぐったりしていると店員さんが水を持ってきてくれる。ちょうどキッチンの中が見えた。相当な戦争状態で忙しさで店員たちはてんてこ舞いしている。そういえば帰ってくる途中に吐いたあとはなかった。掃除してくれたのだろう。結局何も食べずに店を出る。解散になったがもう終電は間に合わない。携帯の電池も切れているので連絡も取れずに夜中の街をぶらぶら。ビルの入り口が閉鎖されてしまっている雀荘を何件かやり過ごしたあとようやく見つけた店はフリー客は卓割れと言われ、センター街の方なら空いてるとこもあるとのことで、なんとかチェーン雀荘にたどり着く。あまりにも意識がもうろうとしているのかミスやチョンボで負けまくる。始発になり帰宅すると妻はぶち切れており平謝り。酔って初めて吐いたことを話し、すごく嬉しかったと伝えた。