この時期に一週間のうち一番効率良く働けるのは水曜日である。九時から相棒が放送されるために残業は出来ないのだ。人間目標があると仕事への身の入り方が違うものだ。
そうして家に帰ってみると今日は相棒はないということを知った。
面白くないので届いたばかりのHappy Hacking Keyboard Lite2を試してみた。なんとなくかっこいい気分に一瞬なった。確かにキーは押しやすい気がするがたかがキーボードに5000円払ったかと思うと微妙。Liteで5000円だがProなら2万5000円である。おいしい商売もあったものだ。たかがキーボードに付加価値をつけるというのは面白い。キーボードは普及品にしては個々に差分が結構あって、1000円くらいの安物キーボードでもいろいろな個性があったりする。その個性は基本的に無駄なキーが増えていたりといったことになる。でもそういう無駄に特殊キーが増えたってどうせ使わないしスペースが増えるだけで無駄であって、そこらへんに目をつけたこのHHKB(Happy Hacking Keyboardの頭文字)は面白い。
最初日本語入力に切り替えるときに「Kana」と刻印されたキーを押してみた。日本語入力できるようになったが英語モードに戻すのに同じキーを押しても変化しない。
公式ページのFaqを見るとAlt+`で日本語と英語を切り替えられると書いてあった。使いづらい。
最近キーボードで日本語を打つのがあほらしくなってきた感がある。もっと英語力が向上したならもう二度と日本語など入力しまいと決意できるのだが。
隊長の新作の「ネットビジネスの終わり」を読みつつ朝になってしまったが素人にもアニメ・ゲーム産業のダメっぷりとかがわかってよかった。全体を通してよいまとめになっていていろいろと思うところがあった。
そういえば地元の大して親交もなかった友人がマクロスFの制作会社に入社したということを聞いたことがあった。アニメータの将来を思うとプログラマの将来と重なる部分が多すぎて微妙。
この本の第二章は丸々ネットでも読めるので興味のある方はこれを期に隊長のファンになることをおすすめする。
ここまで入力して気付いたが、やはりこのHHKBすごいんじゃないかと思った。キーが打ちやすすぎる気がする。


ネットで無料配信され総再生回数が300万回を突破した人気アニメ「イヴの時間」、2010年春に劇場公開決定
という記事がちょうどあがっていたが、底辺アニメータでも革命を起こすチャンスは一応あるようだ。
問題はプログラマと違ってアニメータは一人でアニメを作ることが出来るのかという点。ストーリーや構成もさることながらアニメの絵を描くのは一人では相当な労力になる。プログラミングは一人っきりの方がはるかに効率がいいのでむしろ有利だがアニメの場合はある程度の駒をそろえないとエンジンさえかけられない。
登大遊が熊の人形を動かしてモーションキャプチャさせるツールを紹介する記事

「3DCGの制作コストは10年前と比べてあまり改善されていない」

とあったが、3DCGを多用するしない関わらずアニメの製作環境も同じな気がする。アニメ界というのは未だにマシン語を直書きしているような次元なんじゃないか。Cのような高級言語さえまだ無いのではないか。
一人きりで作業を完結できないというのがその証拠。でもそれを効率化するということはただでさえひどいアニメータの労働環境を悪化させることにもつながるのでやっぱりアニメータとプログラマには未来は無いという結論は一緒。