女は晩成型超長期戦略がベストプラクティス

横山智佐氏が結婚した
偉大な声優の一人だ。もう39歳だったんだと軽い驚き。相手は11歳年下のヒップホッパーだそうだ。
中学生のときにサクラ大戦をプレイしたときは人生を破綻させられそうになったことを思い出した。結局破綻したが。

一方、匿名ダイアリーでガラスの天井に不平不満をぶちまける23歳の女がいた。
女は出世できないだ、育児に家事にキャリアと関係ない負担が多すぎるだと言いたい放題である。抑圧されていて閉塞感がすごいけど女ってこれでいいの?という意見だ。

声優の女と会社勤めの女では生き方へのポリシーもずいぶん違うようだ。

人生は幼年期成年期老年期などいくつかのステージにわけられるが、キャリアが適用されるのはその全てとなる。キャリアとは社会によって決定される。
才覚があっても子供では出来ることは少ないのはそういう制約が決まっているからだ。徴兵制があり人生の黄金期を軍隊で過ごさなければならない国もある。
つまりやるべきことはやらなければならない。誰が意図したかは不明にせよ、自発的外部作用的にせよ、あらゆる仕組みは階段状に連続状になっている。課長部長社長というわけだ。子供をしなければ大人にはなれないという当たり前の話だ。女が勘違いしているのがこの点だ。
結婚はしなければならないし子供は生まなければならないのだ。20歳を過ぎたら大人というのは女には適用されない。女は結婚して子供を生んでからが大人なのだ。そういうキャリアが設定されている社会なのだ。
どうして子供を生んでからが本番とは考えられないのだろうか。結婚して子供生むのだけが女の幸せじゃないなどという誤った考えを持つ人が出てくるのか。
変えられるからだろうか。女は子供を生むべきという社会通念も時間をかければ変わっていくはずなのは確かだが、今すぐに変わらないものにそんなにむきになってどうするのか。
タイムマシンで過去に行くことはできないということは理解出来ても今この瞬間に実現できないものはタイムマシンと一緒ということが理解できないのだろう。

女はキャリアというものを見つめなおした方がいい。例えば若さを売りにするような早熟なプランは破棄した方がいい。不動産に投資するのと一緒だ。築年数がかさんでいくほど価値が減っていくものに投資するほど愚かなことはない。
声優という仕事がそうだ。2chには横山智佐氏の専用スレッドが立っていないそうだ。若い女声優がクリスマスにちゃんと一人で過ごしているかを監視するスレッドが立つのに比べると扱いは小さい。つまりそういうことなのだ。横山智佐氏の結婚は暖かく迎えられているがそれは嫉妬の少なさ人気のなさの裏返しでもある。
ダービースタリオンでも早熟な馬よりも晩成型の馬の方が強い。
ここで女が有利な点がある。子供を生んでからが本番となるなら、すでに年齢的に早熟ではない。もはや若さという武器は生かせない。もうブームが来ないと悟った人間は強い。有吉弘行のようなしたたかさは価値のあることだ。
人生80年だ定年後の8万時間だといわれるようになったが、より長生きをしている女の方がかえってそのことに無頓着だったりする。
普通にOLになって、キャリアウーマンになって、そこそこの地位になって、そこでまだ50代。さあセカンドライフを始めようとなる。どうしてわざわざセカンドを考える必要があるのか。そこまで積み重ねたものを捨てて第二の人生なんてずいぶんハンデが好きなようだ。一度きりの人生を二つに分割しようなんてあまりにももったいない。
セカンドライフよりも生涯現役の方が強いが、世間を見てみると老人はほとんどが寝たきりか歩けても史跡めぐりしかしていない。
だがネットなら事情は異なる。名の売れた論客に女性は多いのだ。しかもみんなババアだ。ああいう年のとりかたをしなければならない。つまり黒柳徹子型である。あれこそ理想の女性像であろう。知識という共通の通貨を溜め込むのが一番いい。

ベーシックな人生観として、人生を短距離走長距離走のどちらと捉えるかというものがある。しかしどちらも短絡的で間違っていて、実際は短距離と長距離の複合となる。大事なのは走り続けることだ。一本の道をひたすら走ったものにのみ栄光が降りるのだ。
キャリアだとか出産だとか結婚とか若さとか目先のことばかりに気を配ってないで、もっと先を見据えないといけない。人生は長いのだ。そして長期戦なら女に圧倒的な優位がある。
男は何をやっても短いのだ。男の筋力は瞬発力はあるが持続力はないといわれる。それは子供を長い間だっこしていられるのは男でなく女というところにある。男はすぐに射精するが女は長く快楽を得られるらしい。
そういうことに気付いた女性が、こつこつと学びを始めているはずだ。あと20年経てば、池田信夫のような老年女性が跳梁跋扈する世の中が到来するだろう。