やってやる!やってやるぞ!!

善は急げだ。さっそくデモンストレーションを始めた。俺にもとうとう恋人ができるかもしれないと思うと胸がスキップスキップマンマンマンって感じだ。以下はその練習の模様をお伝えする。



もちろんこれは女性に見立てている。以下のような場面・問答を想定している。どうしてそんな人形を持っているのかについてはどうか聞かないでやってほしい。さて、声に出してやってみる。
向こうから女の子が歩いてくる。チャンスだ。やるんだおれ!俺はさりげなく彼女に近づく。そう、さりげなくなんだ。欲望剥き出しじゃだめだ。まずは信頼させるんだ。全てはそこからだ。



「ねぇ、君何歳?」
「え?まだ数え方知らないの?ちょっと手を出してごらん。」
「これが親指っていうんだよ。これが人差し指でね。これが…。」
「そうだ!秘密の呪文を教えてあげよう!ほら、もう一回手を出してごらん。」
「この親指と、人差し指にはね。エイリアスがついてるんだ。親指がお父さん指で、人差し指がお母さん指だ。」
「どうしてそう呼ぶのかって?それはね。この二つの指は隣あってるだろう?隣あってるとね。セックスがやりやすいんだ。」
「ほら、二つの指を交差させてごらん。そう、これがセックスだ。わかりやすいだろ?」
「え?カタカナじゃわからない?仕方ないな。あそこに手ごろな小屋があるからそこへ行こう。」
「あとはおじさんに任せておきなさい。もう安心だよ。もう大丈夫だ。何にも恐いことなんかないよ。」
「え?残りの指はどうなのかって?残りの指はね。これから僕らで作るんだ。」


ふぅ、緊張したがこんな感じでやろう。ばっちりだ。反復練習も大事だ。脳髄に手順を叩き込むんだ。あ、ランタンは1000円で買えた。よかった。前のよりちょっと細くて小型だ。ラッキー。