頑張っている人間は不潔だ

「何事かに捉われて生きれば、時の経つのは早い。捉われずに生きる決意をするのに、早すぎることはない。詩仙堂の時はしずかに流れた。時がしずかに流れるということ……世の中と折り合って生きる代りに、自分と折り合って生きるということじゃ」
三題噺 詩仙堂志より

夢中になることはもっと戒められるべきではないか。熱意とは単なる快楽消費でしかないのではあるまいか。必死に何かを頑張っている人を見ると吐き気がするのもうなずける。他人のセックスを見て感じる感情と似たようなものだ。自分との連関の薄さとそれにも関わらず自分へと伸びてくる人間の型枠の狭さ。本当に不潔で醜いものだ。