2010.08.16 18:20

コードレビューはさんざんだった。特にベテランさんの攻撃がすさまじく、あらゆる罵倒をされた(プログラマに対してという意味での罵倒だ)。メモリの解放漏れを検出するツールにかけると、膨大な数の解放漏れがあった。ソースコードの一箇所を指し、「ここでユーザがこういう操作をしたら何が起こりますか?」と聞かれ、考えてみると、異常動作につながることが理解できた。普通ユーザはそんなところでそんな操作をしないかもしれないが、もし十万回に一回でもそれが起こってしまったらもうそれは欠陥商品なのだ。ユーザの数は数万人どころではない。その数が、数年という年月であらゆる操作を行うのだ。様々な場所を指摘し、「ここでこういう操作が来たらどうなりますか?」と諭された。荒川智則が用意したノートは、細かい文字でびっしりと指摘内容を記録していった。荒川智則は、途中から半泣きになっていた。自分の思慮の浅さ、未熟さにうちひしがれた。