昨日現場からの帰りぎわに雨が降っていたため、かつ、傘を現場に置き忘れていることを忘れていたたため、コンビニで傘を買った。ちなみに「傘を置き忘れていることを忘れる」というのが宮台がいう再帰性である。雨の日にコンビニで傘を買うと、店員はさも知ったふうな態度で傘の包装を解いてくれるが、そのときの店員の訳知り顔に腹が立つ。これからこの傘を使うんでしょう?と何もかも見透かされたみじめな気分になる。コンビニは便利性を売りにしているだけあって、用途に多様性のある商品など置いていない。アイスを買ってもコンドームを買っても、これからその客が何を行うのか店員にはお見通しである。普通の量販店と違うのは購入される商品の即時性である。わざわざ高い金を払ってまでコンビニで買う以上、客はまさに今その商品を欲しているのである。プライバシーが声高にいわれる昨今において、個人の欲望がムキだしのコンビニにおいて客の匿名性が担保されないのはおかしい。私はアイスを買おうがエロ本を買うのは構わないが、これからそれをもって何を行うかまで店員に詮索されたくはない。同時にコンビニの店員ほど社会の定点観測に適した仕事も
ない。ブログとの相性も書店員並に抜群であろう。電池が切れそうだが要約すると、コンビニ店員は現代の神なのかもしれない。