坂と行き止まりだらけ

こんなところを人が登れるのかというような首をかしげないとてっぺんの見えない階段のついたマンションが崖のような坂にもたれかかるようにいくつも生えていた。ランニングには向かない土地柄のようだ。足を運ぶ度にふくらんだ腹が上下に揺れる。腹が立つとはこのことだ。友人が以前言っていた。太ったやつと付き合うのは時間の無駄だ。そいつは自己管理ができていないのだ。セルフコントロールのできないような輩から得られることなど何もない、みたいなことを。まったくその通りだと思う。