なんでなんだ

コメント欄でちらと出てた「孤独日記」というやつを読んでいた。最近のはなくて、ちょっと前の過去ログを。麻雀はやめようと思った。しかし本当に人間というやつは、個々人の能力に差なんてないと思う。ただ置かれている環境が違うだけ。この孤独日記の管理人も、俺も、どこかの会社の部長さんも、忙しそうにてきぱきと作業していくOLも。恐らく能力には誤差くらいの差しかない。それなのに、涙を流す人や流せない人がいる。笑う人がいる。見下したり見上げたり。まだまだ俺は甘いのだ。本当の地獄はこれからなのだ。金もなにもかも尽きて、何もかも失って、そこからその状態を維持しつづける人生の方が、ずっとずっと長いのだ。みんな知っていると思う。この世界は醜い。あまりにも醜いから、生きていることに意味なんてなくて、毎日を笑って過ごすことなんて絶対に叶わなくて、墓の中で骨になっていた方が、ずっとずっと幸せだってことは、とっくにみんな気付いている。昨夜は地元の友人たちとお別れ麻雀をしていた。プラス300円で終わった。麻雀は、そのゲーム自体よりも、ゲーム中にいろいろと世間話ができるからおもしろい。そのとき一緒に卓を囲んでいた友人の一人に最近女子高生の彼女が出来たという話題になった。向こうから告白されたそうだ。そいつへらへらと笑って、麻雀中もずっとその子とのメールのやりとりに興じていた。最後の方ではやっと彼女が寝付いたらしく、麻雀に集中し出した。なぜ集中していないお前でなく、俺が親のインパチに振り込まねばならんのだと憤慨していた。女子高生はいかんぞ、犯罪だぞ!と俺は冗談を言っていたが、彼女について少し彼が話すには、彼女ちょっとやばいらしい。何がやばいのかって思ったけど、俺はピンと来て、「ひょっとして左手の手首の所にリストバンドつけてる?」と聞くと。彼はちょっと驚いて肯いた。こんなところにもリストカッターかよ。最近ひょんなことからリストカッターのブログを読んでいたので、なんとも重い気持ちになった。彼女もいろいろと問題が山積らしい。で、彼に役にも立たないアドバイスをしてみた。彼女の家庭環境も、学校も、将来も、多分変えようがない。彼女を苦しめる全ては、これからも全てあり続ける。でも、男なら変えられる。お前だけは彼女の世界を変えられる。だから、がんばれよって。こんなことが自然に言えるようになってしまった俺は、もう非モテではないのかもしれない。彼にも彼女にも幸せになって欲しいと心から願った。多分そうはならないが。自由競争に全てを委ねている現代の恋愛システムにはいろいろと問題はあるが、それでもやはり、こんな時代だからこそ、男と女は愛し合えばいいと思う。互いの傷を舐めあって、少しずつでも前へ歩いていけばいいと思う。もうカップルを見ても嫉妬なんてしない。俺は祈る。あいつらの幸せを祈る。俺は笑えないから、せめておまえらの笑顔を見せてくれと思う。俺はもう非モテは卒業できた。偽りだが、俺を舐めてくれた女の子のおかげで、もう何も恐いものはない。ワンピースにあった。たとえどれだけの大砲をもってこようと、腹にくくった一本の槍は、折れないんだ。俺の道は定まった。あとはやるだけだ。炎がゆらめくろうそくってなんだか辛そうに見えないかな?火に溶かされたろうが上からたれてさ。だから俺は消したかった。かゆくてかゆくて、痛くて、さびしくて、はやく死んでしまいたかった。いくらたたいても何のアイデアも浮かばないこの脳みそをぐちゃぐちゃにしてやりたかった。俺には見えていなかった。ろうそくの炎が照らし出したわずかな周囲を、まるで見ちゃいなかった。たれてくるろうにばかり気を取られて、叫んでばかりいた。えっと、非モテの人たちに言いたいことがある。もうやめないか?いや、生意気なこと言ってるのはわかってるけど、でももうやめないか?女性や恋愛や恋人たちへ憎悪をぶつけるのは、終わりにしようよ。あんたら普通の人間だろ?俺みたいにアトピーひどいわけじゃないだろ?ちょっと顔がへんてこなくらいなにさ。俺はもっとへんてこだよ。よくいうよね。美人は三日で飽きるけどブスは三日で慣れるって。あなたが本気で愛情を育ててぶつけたなら、きっと女性は答えてくれる。ないがしろになんてしないと思う。それでだめなら、もっと自分を磨けよ。たくさん勉強して、彼女養えるだけの収入得てさ。人は自分のためには生きられない。そういうふうにできてるんだ。あなたは女性のために生きなきゃだめだ。そうしなきゃ長くはないよ。あんたが照らして、あんたも照らしてもらって、そうやっていくのが人間なんだ。あなたは一体何人の女性に告白したんだ?10人やって全部だめだったの?実はあんましそういう経験ないんでしょ?思い込みで、妄想で、女性を否定しているだけだよね?あ、別に風俗でもいいじゃん。この前待合で待ってたらおっさんがお帰りのようで、ボーイさんといろいろ話しててさ、彼こういってた。「2発抜いて、最後なんとかがんばって3発目までやってもらった。」って、楽しそうに話してさ。すっごい太っててさ、頭はげているようなおっさんがだよ。それでいいじゃない。もう他に何もいらないじゃない。社会は変わらない。システムは変えようがない。絶望工場はなくならない。あなたの今もこれからも何も変わらない。ずぅっと絶望が続くだけ。でも、女なら変えられる。あなたなら彼女を変えられる。それだけが天国への階段なんだ。たとえ周りは地獄でも、あなたたちが二人で紡ぐ物語は、あなたたちの足元を、きっとずっと照らしてくれる。幸せになってくれ、お願いだから。