「震度6強が原発を襲った」一人読書会

柏崎刈羽発電所には、7基の原発がある。合計820万キロワット余の出力は、一か所の発言所としては世界最大だ。その直下に「活断層があるのでは」との疑惑は、70年代から地元であった。06年5月に地元の研究者の案内で活断層の様子を見て歩いた添田の質問に、東電の担当者は「研究者より私たちの方が詳しく調べている」と答え、活断層の存在を否定した。「やっぱりあったじゃないか」と添田は思った。と同時に、数千年に一度のはずの直下地震が「こんなにすぐ起きるとは」と驚いた。

東電おもろすぎるわー。東電社員は一人残らず百篇殺しても足りないわー

「海水に漏れた放射能量はラドン温泉に換算して6リットル(のちに9リットルに訂正)分です。環境に影響を与える量でないことだけはご理解ください」
川島らは会見では、身近な温泉のお湯を引き合いに出して、人体に影響がないレベルであることを繰り返し強調するのが精いっぱいだった。

今回の福島原発で海に漏れた量もラドン温泉に換算して欲しいですね。

この間の7月26日、地元住民にも直接、説明のチラシを新聞朝刊に折り込んだほか、職員が柏崎市65カ所、刈羽村6カ所の避難所でも、約3千枚をはいふした。
そのチラシで、東電は、放射性物質が放出された問題について「おわび」をしたうえで、放射線の量は「法令レベル以下」であると強調。絵などを用いて「自然界から受ける放射線よりも十分低い値」とした。

こうしてみると、原発事故で放射能が漏れたときにどうやって住民を洗脳して安心させるかのマニュアルだけはきちんと完備されていたことがわかる。そして実際に漏れた放射能がまずい値だったときにどうするかはマニュアルにはないんだろうなという気がしてくる。

東電社長の勝俣が初めて被災地に入ったのは地震発生二日後の7月18日だった。新潟県庁を訪れた勝俣は、知事の泉田裕彦と面会した際に、原発を襲った地震をこんなふうに表現した。
「いい体験とし、世界一安心、安全な原発として再構築したい」
勝俣のこの発言に避難所で暮らしていた女性は言った。「「いい体験」で済む人たちは考えてほしい。私たちがどんな思いで「原発」を背負っているのか」

勝俣は今は会長になり先日の会見でも質問責めにあっていた。インガオホーとはまさにこのこと。今回の福島原発事故はもはや表現もできないだろうな。