神様

時間に余裕があるからやっと神様のことが書ける。あれは今回の旅の二日目昼ごろのことだ。木陰でいつものように寝そべっていると、向こうから自転車に大量に荷物を搭載して、歩きながらそれを押しているおじいさんが来た。僕はやっと同業者と会えたとうれしくなり、体を半分起こしてあいさつした。向こうも笑顔で返してくれ、そのうえ自転車を横に置き、座り込んで話してくれた。