ずいぶん前になるが言った筈だ

おもしろくなるのは東京についてからです、とな。これまでのは前座なんだよ。あんなのは俺様の壮大な計画のほんの序章の最初の数行でしかない。俺は人生の最後まで、ここで書き続けるよ。どんなに惨めになろうと蔑まれようとな。神戸の友人が非道にも俺にこう言った。「お前ピエロだね」とな。ピエロでいいじゃないか。だって俺の言葉は届いてた。俺が本当に届けたい相手に届いてた。俺なんかを誇りに思うだって?こんなにうれしい言葉はないよ。東京にいるとものすごいストレスで押しつぶされそうだ。氏名写真公開しといてよかった。おかげでもう引き下がれない。でも逆にそれがさらなるストレスになってる。どっかで俺の哀れな顛末をケラケラ笑ってるやつがいるかと思うと耐えられなくなる。この旅をして、本当に心の底から笑ったことなんて一度もないよ。でも俺は笑うよ。でなきゃいつかくるかもしれないそのときに、心の底から笑うことはできねぇからな。